ブルキナバスケット

ブルキナバスケットは100%ナチュラル素材のかごで西アフリカ、ガーナのボルガ地方(正式名ボルガタンガ)で手作りされています。キッチンバスケットとして使ったり、植物を飾ったり、インテリアの収納アイテムとして使え、ハンドル付なので持ち運びも自由。また、フォルダブルなので使わないときはたたんでしまっておけるので場所をとりません。世界的には生産地の名前をとってボルガバスケットと呼ばれていますが、ポイントの赤い革をブルキナファソで巻いて仕上げられているために、日本ではこう呼ばれるようになりました。マンゴロベでは赤い革を巻いたものをブルキナバスケットの他、同素材のボルガバスケット、ボルガ地方のニアリガ(ニャリガ)村で作られたニアリガ(ニャリガ)バスケットも含め、オーガニックなテイストの無地のものから、一点一点カラーリングの異なるものまで種類やサイズを豊富に取り揃えています。#商品一覧へ

ボルガ地方のかごを編む様子


ご覧のようにバスケットの底から編まれて、蜘蛛のような形にします。底から飛び出た蜘蛛の脚の部分がバスケット側面の縦糸となります。


土台にしているのが、地元でも手に入りやすいサンダルのゴム底です。昔は膝で撚り合わせていて、肌がガシガシになってしまう辛い仕事だったそうです。今は男性も一緒に作業。サッカーファンのお兄さんの手つきもなかなかSHARPです。

    生産地

    ブルキナバスケットの素材や生産地について

バスケットの素材は丈夫なエレファントグラス

現地でエレファントグラスと呼ばれている水草で編まれています。刈り取られたものの中からかごを編むのに適したものを選び、十分に乾かしたあと使われます。川岸に自生する水草を使っているため、繊維一本一本に特性があります。かごの部位に合った特性の繊維を選ぶことも伝統芸の一つです。

かごの編み方

ブルキナバスケットやボルガバスケットを編むのには大変手間がかかり、仕上げまでに3日ほどかかります。まず、刈り取ったエレファントグラスを裂き2本にします。そして一旦水に漬けて濡らし、柔軟性を与え、裂いた2本を撚り合わせます。元々は膝の上でより合わせていたようですが、最近はサンダルの裏などゴム地のものの上で撚り合わせているようです。そこからもう一度ほどき、捻じれた一本の糸としてかごを編んでいきます。かごは丸底から編まれ、そこから飛び出た繊維が縦糸となります。そこに横糸を通すことで形づくられていきます。伝統的には縁をつけずに、このまま「Pito」と呼ばれる現地のお酒を濾すために使われていました。現在ではそのから縁を硬く締め、ハンドルを付け、さらには革をハンドルに巻いて私たちのもとへと送られてきます。

生産地はボルガ地方

ブルキナバスケットやボルガバスケットが編まれているガーナ北部ブルキナファソとの国境近くのボルガタンガ地方は「柔らかい土、岩石の土地」という意味があります。ちなみにタンガという言葉は土地や土、地域を意味します。古くはサハラ交易の南の最終地点だったこの地は土壌が豊かではなく、予測しにくい天候も相俟って大規模な耕作には向かない土地でした。そういった環境の中で人々が高めていった技術の一つがかごを編むことでした。伝統的には現地の女性たちの間で受け継がれてきた技術ですが、現在ではユニークな形やデザインが世界で注目されはじめたこともあり、男女共同作業となっています。しかし、ボルガタンガ地方でもかごを編む技術をしっかりと伝えている村は決して多くなく、貴重な伝統技術であることには変わりありません。

お取扱いについて

丸底タイプのブルキナバスケットはフォルダブル、折りたたむことができるのが特徴です。配送時は折りたたんだ状態です。霧吹きするか、革の部分以外を水に少しつけるなどして、かごを濡らしていただいてから手で形を整えることができます。そのまま乾くまで干していただくと綺麗な形でお使いいただけます。
これは水草でできた製品全般の特徴ですので、お手持ちの歪みが気になるかごがあればお試しください。湿気やカビに気をつけながら使っていただくと長持ちする製品ですので、どうぞ手作りならではの良さをお楽しみください。


お取扱い