ケニアサイザルバッグ

サイザルバッグはケニアでサイザル麻の繊維を編み込んで手作りされているかごバッグです。ナチュラルなテイストとケニア現地では何十年単位で使われることもある丈夫さがポイント。キオンドと呼ばれヨーロッパ諸国でも季節を問わず愛用されているかごバッグです。キオンドとはサイザル麻をはじめバオバブやバナナの樹皮など自然素材で一つひとつ手で編まれたケニアのバスケットのことを指します。元々、穀物の運搬や保管に使われてきたかごを編む技術は何世代にも渡ってケニアの女性たちの間で受け継がれ高められてきました。現在では欧州や日本への輸出することも念頭に置いてデザインや利便性の向上に工夫が凝らされています。マンゴロベではその中から編み目が均一でしっかりとしていて長持ちのするものを現地で厳選し、信頼のおける生産者から仕入れ、種類やカラーも豊富に取り揃えました。特に9インチや12インチタイプのシンプルなものは使うサイザルの量も多くぎっしりと頑丈に編んであります。#素材や生産地について

素材や生産地について

素材:

サイザルバッグを作る最初のステップは収穫したサイザルから繊維を取り出すことです。十分に水に浸しふやけたサイザルの葉を棒で擦って繊維を取り出していきます。サイザルとはリュウゼツランの一種で、その繊維は歴史的に広く使われていた繊維である麻にちなんでサイザル麻と呼ばれています。中米原産のサイザルは元々ロープなど丈夫さが求められる製品の素材として広く使われてきました。現在ではケニアやタンザニアなど東アフリカ諸国が世界の主要生産地の一つとなっています。染色されていないサイザルは光沢のあるアイボリー系の色をしています。丈夫で通気性や保温性にも優れたサイザルはバッグの素材として最適で、ケニアのキクユ人やカンバ人の伝統技術によりオシャレで機能的なバッグへと変身しています。「ウールサイザルバッグ」はサイザル麻をベースにアクリルウールを編み込んでふんわりとした質感を持たせたものです。

かごの編み方:

まずサイザルから取り出した繊維を撚って、細いロープのような織り糸にします。こうしてできた織り糸を色付けするをものは、この段階で色付けしたあとバッグへと手織りされていきます。かごを編む技術は何世紀にもわたり母から娘へと受け継がれてきました。今でも、ケニアの小さな農村の女性を中心に男性の協力も得て、ひとつひとつ手作りで編み上げています。バッグ一つの製作に一週間近くかかるなど大変手間のかかる仕事ですが、こうして出来上がったバッグは比較的早くからヨーロッパ諸国で受け入れられ、今ではお買い物かごやリゾートバッグなどファッションアイテムとして季節を問わず使われています。

生産地:

元々、サイザルで編んだバスケット(=キオンド)は穀物の運搬や保存にケニアでは使われていました。日々の仕事や農作業の合間や移動中などに各家庭で編まれていたものです。 現地では結婚式で家族や親族から花嫁へと贈られることもあるそうです。現在ではサイザルバッグを編むことがケニアの村の重要な現金収入源となっています。各家庭の子どもたちの学費となり生活費の足しとなっています。こういったお母さんたちの努力がケニアの未来へとつながっていったらいいなと思います。より安価な繊維で機械織した類似品も出回っていますが、伝統工芸技術をベースにした品質の高さと生産者の顔を想像することができる手作りの良さを感じていただければ幸いです。

お取扱い方法と注意していただくこと:

サイザルバッグは植物製の繊維を使っていますので、湿気はカビの原因になりますので保管にはお気を付けください。保管する際は変色する可能性がありますので直射日光や強い照明が近くに当たる場所はお避け下さい。配送時は折りたたんだ状態でお届けしますが、霧吹きなどで湿らせて形を整えることができます。 その際は色移りにご注意ください。ご使用の際も、染色されているものは摩擦や水濡れによる色落ち、色移りの恐れがあります。白色や淡色のものと組み合わせる際や雨天では、製品のお取り扱いに十分にご注意ください。サイザルバッグは商品の特性上、サイズのちがい、素材のイガイガ感や、革部分の小さな傷やシミなどは避けられません。その中から総合的な仕上がりのバランスがよく、できのよいものを優先的に出荷しています。また、イガイガ感は使っていくうちに和らいでいきます。イガイガやかたちの多少のいびつさ、細かい傷などが気になる方はご注文をお控えください。 しっかり手入れをしていただければ外出時にも家の中でも長くお使いいただける製品ですので、上記の注意事項をご理解の上お買い求めください。
お取扱いについて

現地にてキオンドの編まれる風景

道を真っ直ぐ村へ村への道
平原を歩くオシャレな女性オシャレな女性
大草原の小さな家?小さな家
車窓から見えるサイザル畑車窓からのサイザル畑
どこまでも広がるサイザルプランテーションサイザルプランテーション
人より大きく立派に育ったサイザル人より大きいサイザル
いかにも南国らしいサイザルの葉リュウゼツラン
細くてなめらか、光沢のあるサイザルの繊維サイザルの繊維
繊維をツイストして丈夫な糸にサイザル糸
まずは底から編んでいきますまずは底から
編み込みも中盤戦、形ができてきましたかごを編む
手先の器用さが必要な細かい作業です細かい作業
縁をハサミでカットしてバスケット部分の仕上げハサミでカット
ハンドルを取り付けて完成です仕上げ
リズムカルな編み込みが眠気を誘う?眠る子ども
ウールサイザルバッグ?そう現地では穀物かごにもトウモロコシを運ぶ
手間暇かけて出来上がり完成して倉庫へ
今日も一日お疲れ様でしたダンス